2024年3月11日(現地時間10日)にアメリカ・ロサンゼルスで行われた第96回米アカデミー賞授賞式で、主演女優賞を受賞した女優のエマ・ストーンさんをめぐり、SNSで「アジア人差別ではないか」とする投稿が相次ぎ、波紋を広げている。騒動を受け、プレゼンターをつとめたミシェル・ヨーさんが自身のインスタグラムでコメントを行った。オスカー像受け取る動きが物議エマさんはファンタジー映画『哀れなるものたち』で、『ラ・ラ・ランド』以来2度目となるアカデミー賞主演女優賞を受賞した。物議を醸したのは、エマさんがオスカー像を受け取る際に見せた行動だ。今年度の主演女優賞でプレゼンターをつとめたのは、23年に『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で主演女優賞を受賞した中国系マレーシア人の女優、ミシェルさんだ。エマさんは壇上に上がると、オスカー像を持ったミシェルさんの元に近づいた。ミシェルさんはオスカー像を手にしたままエマさんとともに横に数歩移動すると、同じくプレゼンターとして壇上に立っていたジェニファー・ローレンスさんのもとへ。ミシェルさんがジェニファーさんにオスカー像を渡し、エマさんはジェニファーさんからオスカー像を受け取った。アジア系への「軽視」?SNSでは、一連の行動について、アジアにルーツを持つミシェルさんへの差別的行為ではないかとする指摘が上がった。映像では、わずかながらミシェルさんが先にジェニファーさんの方向に顔を向け、歩き出しているように見えるものの、オスカー像をすぐに渡されなかったことで混乱したのか、表情をこわばらせジェニファーさんのもとに歩き出したエマさんの行動について、「アジア人女性であるミシェルさんを軽視している」とする見方があったようだ。エマさんへの批判が過熱する中、ミシェルさんは11日、エマさんとハグをする写真や主演女優賞候補者らとの記念写真を添え、自身のインスタグラムで騒動に言及した。「CongratulationsEmma!!(編訳・以下同:エマ、おめでとう!)」と主演女優賞の受賞を祝福し、オスカー像をすぐに手渡さなかったのはミシェルさん自身の判断だったと説明した。「私はあなたを混乱させてしまったけれど...」「私はあなたを混乱させてしまったけれど、あなたの親友のジェニファーと一緒に、あなたにオスカーを手渡したあの輝かしい瞬間を共有したかったんです」ミシェルさんはエマさんとジェニファーさんの関係から、自分と親友との関係を思い起こしたとしている。「彼女は、私の親友ジェイミー・リー・カーティスを思い出させてくれました。いつもお互いのために!」ミシェルさんの投稿には、真意を知り納得できたなどとするコメントが寄せられている。「説明してくれてありがとう! 親友のジェニファー・ローレンスを加えることで、エマの晴れ舞台をさらに特別なものにしようというあなたの素敵な心遣いでした。ありがとう、ミシェル! あなたはとても素晴らしい人間であり、才能ある女優です」「ジェニファーとエマは親友で、ミシェルはそれを知っていた!」「あなたは最高の人間で、とても謙虚で、大きな心を持っている。尊敬するよ!」
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