プロ野球で各リーグの守備のスペシャリストに贈られる「三井ゴールデン・グラブ賞」のパ・リーグ外野手部門に選出された楽天・辰己涼介選手をめぐり、その"授賞式ファッション"が波紋を広げている。
全身金ピカコーデも「反射で金に見えてるだけ」
守備範囲の広さに定評のある辰己選手は2024年、野手がフライを取ってアウトにしたり、野手が送球を受けて打者や走者をアウトにしたりした際に記録される「刺殺数」の記録を76年ぶりに更新した。ゴールデン・グラブ賞は4年連続4回目の受賞だ。
ネットをざわつかせているのは、11月28日に開催された表彰式で見せた「ゴールデン・ファッション」だ。
金色のスーツに、首元には金色の蝶ネクタイ。スーツの生地は、上下ともにスパンコールがぎっしりと使われ、魚の鱗のようにギラギラと光を反射する珍しい生地だった。
「ゴールデン」だったのはスーツだけではない。顔や髪、指先まで金色の塗料で塗られ、文字通り「全身金色」で統一されていた。
辰己選手は顔や髪の色について、「反射で金に見えてるだけで。顔とか衣装と照明の関係で、金に見えていると思うんですけど、いつも通りです」と説明。なお、球団公式Xでは辰己選手の写真を添え「#顔がトロフィー #ヘアメイク1時間半」と伝えている。
22年の授賞式ではゴールドのジャケットを着用し、「ゴールデン・グラブ賞」と自身が所属する「ゴールデンイーグルス」にかけ、「来年は上下ともにゴールデンで出たい」としていたことから、2年越しでの"有言実行"となった。
「NPB AWARDS2024」では3度の早着替え
辰己選手は、26日に行われた「NPB AWARDS2024 supported by リポビタンD」の表彰式でも3度の早着替えでSNSを沸かせている。
ほとんどの選手らがスーツを着用するなか、最多安打賞を受賞した辰己選手は金色の紋付き袴にちょんまげ姿で登場。「打者」と「武者」、そしてプレミア12の「侍ジャパン」メンバーとして活躍したことにかけ、和装で決めたとしていた。
外野手シーズン最多刺殺の特別表彰の際には、「ジャック・ザ・リッパー。ヨーロッパの殺人鬼です」として19世紀のイギリス・ロンドンに現れた正体不明の連続殺人犯「切り裂きジャック」をイメージした衣装を披露。えんじ色の帽子に燕尾服、金のロングヘア、黒い革手袋でまとめた。
不穏なテーマだが、「刺殺」とかけたコーディネートだったという。
ベストナインの表彰では、戦国武将を彷彿とさせる甲冑姿を披露していた。
プレーだけでなく、奇抜なファッションでも野球ファンらを楽しませている辰己選手。「辰己ここまで振り切れるのは感心しかないわ 毎年話題になってるけど、毎年表彰式に出てるって事だもんなぁ 立派だ」「レパートリーがあるくらい賞に選出されていることが一番すごいとは思う 来年も楽しみ」などと面白がる声も多い。
その一方で、一部からは「流石に今年のゴールデン辰己は一線を超えた悪ふざけじゃないのかなぁ。主催者の三井がそれを許してるから問題は無いって事なんだろうけど、不快に思う野球ファンも少なからずここにおるという事で...」「辰己選手のコスプレ容認してる人多いな 自分は推し達の晴れ舞台茶化されたようでやっぱりヤダ」との声も上がるなど、賛否を呼んでいる。
続いてパ・リーグの皆様です。 pic.twitter.com/wWOjsxIKsV
— 三井ゴールデン・グラブ賞 (@mitsui_gg) November 28, 2024