9月には予兆あった戒厳令騒動 識者は日韓関係への影響指摘「政権変わればギクシャク」

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慰安婦や佐渡金山問題「蒸し返される」

   SEVENTEENのライブについて、主催者のディスクガレージは12月4日、J-CASTニュースの取材に対し、「予定通り開催する方向で進んでいます」と答えた。

   韓国では、日本の音楽ユニット「YOASOBI」も、7、8日に仁川(インチョン)でライブを予定している。所属するソニー・ミュージックエンタテインメントは4日、「現地の他のイベントは、そのままやると聞いていますので、予定通り公演をやりたいと考えています」と取材に答えた。

   ただ、韓国の政局いかんでは、今後日本への影響が出てくることが考えられる。

   韓国事情に詳しいコリア・レポートの辺真一編集長は4日、取材に対し、野党が政権を獲る可能性が高いとして、こう述べた。

「政権が変われば、日韓関係は、ギクシャクするでしょうね。野党は、対日政策で譲歩し過ぎたと主張しており、屈辱だと批判しています。慰安婦問題や佐渡金山の強制労働の主張についても、蒸し返されるのではないかと思っています」

   尹大統領の弾劾訴追案が国会で可決されても、憲法裁判所が判決を出すまで数か月かかるため、大統領選は、その後になると辺氏はみる。ただ、与党にも造反者が出るなど反発が広がっており、その前に、尹大統領が辞職する可能性もあるとした。

   実は、辺氏は、すでに9月にヤフーニュースへの寄稿で戒厳令のうわさを指摘していた。

「尹政権は、足元がぐらついて苦境に立っていました。北朝鮮を挑発して軍事衝突を起こし、それを口実にして、苦境を打開するために、乾坤一擲の戒厳令を出すと野党でうわさされていたわけです。今回は、その前提条件が違っています。国会を牛耳る野党という内政問題から、野党を反国家団体などとして駆逐しようと戒厳令を出しました。大義名分がなかったことが問題です。ただ、妻とともに弾劾されそうになっているという、置かれた状況は変わっていません」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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