ロッテが2024年12月11日、ソフトバンクから国内FA権を行使した石川柊太の入団を発表した。今季は7勝2敗と復活の兆し石川は18年に自己最多の13勝をマーク。20年は最多勝、最高勝率のタイトルを獲得している。21年以降は2ケタ勝利がないが、今季は7勝2敗、防御率2.56と復活の兆しを見せて4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。推定年俸1億2000万円と金銭補償、人的補償が不要のCランクのため、今オフにFA宣言するとロッテ、巨人、ヤクルト、オリックス、残留を要望していたソフトバンクを含めて5球団の大争奪戦になった。石川はヤクルトに断りを入れ、4球団で悩んでいたことがメディアで報じられていた。ロッテを選んだ決め手は何だったのだろうか。スポーツ紙記者は「同一リーグで在京球団だったことが大きかったと思います。交流戦で対戦していますが、セ・リーグの球団に移籍した場合は打者の特徴を把握する作業が必要となり、適応に時間がかかります。東京出身ですし、ロッテは自分の希望にマッチする球団だったのでしょう」と分析する。「覚悟と勇気を持って戦っていきます」石川は球団の公式ホームページを通じ、「このたび、野球人生の次のステージを千葉ロッテマリーンズさんでスタートさせていただくことが決まりました。これまで携わっていただいた全ての方々に感謝申し上げます。リーグ優勝、日本一を達成し、吉井監督を胴上げし、ファンの皆さまに喜んでいただけるピッチングをする覚悟と勇気を持って戦っていきます」とコメント。吉井理人監督は「前から凄いピッチャーと思いながら、観ていました。マリーンズのローテーションの柱の一人として、大いに期待をしています。特徴的なストレートと鋭い変化球が持ち味の投手で、入団が決まり、とても嬉しく、そして頼もしく思います」と期待を込めた。佐々木朗希がポスティング・システムでメジャー挑戦するため退団が決まったが、ライバル球団から頼もしい右腕が加わる。(中町顕吾)
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