「あらゆるパンチを繰り出し、そして命中させた井上」
2位は、22年6月にさいたまスーパーアリーナで行われたWBA・WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦だ。
WBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との再戦を2回TKOで制した。
ドネアとは19年11月に対戦。この時は井上が3-0の判定勝利を収めたものの、2回にドネアの左フックを浴びて右目上をカットするなどして苦戦を強いられた。試合後、右目眼窩底と鼻の骨折が判明した。
「ボクシングニュース」が1位に選出したのは、23年7月に東京・有明アリーナで行われたWBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトル戦。井上のスーパーバンタム級初戦で、王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦した1戦だ。
井上は体格差が不安視されたものの、8回に左フックでダウンを奪い、立ち上がったフルトンに対して追撃し8回TKOで世界4階級制覇を達成した。
同メディアは「井上がスティーブン・フルトンを圧倒的な、一方的な戦いぶりで倒した。あらゆるパンチを繰り出し、そして命中させた井上は、まさに冷酷無比な戦いぶりを見せた」と評価した。
25年5月4日に米ラスベガスでWBA世界スーパーバンタム級1位ラモン・カルデナス(米国、29)を相手に王座防衛戦を行う井上。
スポーツ紙の報道によると、32歳の誕生日を迎えた井上は。所属ジムを通じて「32歳になったが、まず肉体の変化はまったくない。それに気持ちもどんどん上がってきている。ここから3年が本当にピークまで持っていける時期だと思っている。32歳になり、ここから3年という逆算でまた頑張りたい」とコメントしたという。