フジテレビ問題からの「目くらまし」と思われても仕方がない
テレビ業界の課題をめぐっては、直近ではフジテレビと中居正広氏の問題が取りざたされたばかりだ。
3月31日に第三者委員会の調査報告書が公表され、4月9日には「Live News イット!」のメインキャスター・青井実氏による不適切な言動があったことや、社員の対応にも不備があったとして処分したことも発表された。
これらの問題は、フジテレビのみならずテレビ業界、メディア全体の問題だと言われている。こうした状況を踏まえ、影山教授は、フジの問題よりも広末さんの件が過剰に報道されているのは、テレビ業界への批判の目を背けさせるための「目くらまし」と思われても仕方がないという。
「これを報道し続けることでさらにメディアに矛先が向いてしまうかもしれない。それを回避するために広末さんのネタを報じたのではないか。そう思われても仕方がないくらいに突出して、しかも事実関係がはっきりわからない中で放送の尺を費やして視聴者に提供し続けていました」
影山教授はそう指摘し、「メディアとして決して褒められた状態ではなかったと強く思います。反省すべき広末報道だったと思います」と評価した。