文字盤とベルトがスマートウォッチにない魅力
スマートウォッチにない腕時計の魅力は、文字盤とベルトだろう。文字盤は腕時計の中で最も目立つ「顔」だ。背景の色はブラック、ブルー、ホワイト、シルバーが主流だ。文字盤には目盛や数字が刻まれ、インデックスやアワーマーカーなどと呼ばれる。
針は3針が基本だが、クロノグラフと呼ばれるストップウオッチ機能が付いた腕時計は、文字盤の中に小さな円形のメーターが三つほどある。
クロノグラフの文字盤の周囲(ベゼル)には「タキメーター(TACHYMETER)」の文字と数字が刻まれている。自動車などの時速や平均速度を計測する計算尺という。実用性はともかく、かつてレーシングドライバーやパイロットがこれを使った時代があると考えるだけでも、楽しくなる。
ベルトにはステンレスベルトと革ベルトがある。革ベルトは黒や茶色といった色のほか、好きなステッチ(縫い目)を選ぶことができる。
革ベルトは当然、時間とともに色褪せたり、革が傷んだりするが、寿命が来たら、好みのベルトに交換する楽しみもある。
筆者はドイツの「DUGENA(ドゥゲーナ)」というブランドのクロノグラフと日本のセイコーのクロノグラフを2本所有している。