「れいわ新選組」木村英子参院議員は24時間介護でも連日予算委質疑 国会のバリアフリー化は進んだのか

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押しボタン採決実現を遅らせた野党の「牛歩戦術」

   船後議員や木村議員は、深夜国会やコロナ禍の経験も踏まえて、国会審議の「オンライン化」を求めているが、なお実現していない。ただ、採決で言えば、参院が1998年に導入した「押しボタン投票」を一歩進めれば、実現はそう難しくない。

   しかし、この押しボタン採決は、衆院では昭和30年(1955年)頃から導入が検討された経緯がある。野党の伝統的な抵抗手段である「牛歩戦術」ができなくなるとの事情で実現しなかった。

   「牛歩」とは、議場をゆっくり歩いて、投票に時間をかけ反対意思をアピールする戦術だ。昭和の時代にはしばしば行われたが、最近では「れいわ新選組」が5回実行した。参院の採決は原則「押しボタン式」になったが、出席議員の5分の1の賛成があれば、一人一人が演壇に上がって札を渡す「記名投票」にできるルールが残されており、なお「牛歩」は可能だ。

   「牛歩は認められるべきだと思います。国会のオンライン化との調整は?難しいですね」木村さんの答えはまだ、出ない。

(ジャーナリスト 菅沼栄一郎)

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