「次の誰かの命や日常を守ることに少しでも繋がるのなら」
松永さんは、「この立場になるまでは、交通事故はどこか、テレビの向こう側の出来事のように感じてしまっていたのです」と正直な胸の内を明かし、「だからこそ、この経験を発信し続けることによって、次の誰かの命や日常を守ることに少しでも繋がるのなら、あの出来事の名前をつけ語り続ける意味はあると私は思っています」とした。
自身や真菜さん、莉子ちゃんに寄せられたメッセージについては、「昨日は、本当にたくさんの励ましのお言葉をありがとうございました。今日は、妻と娘を想い、再発防止を祈る一日にしたいと思います」と感謝をつづった。
松永さんの投稿には、「貴方が発信し続けて下さっているお陰で、防いだ事故、救われた命がたくさんあると思います」「松永さんのお陰で、交通事故を起こさない、誰も傷付けない、安全を確保出来るなら自分が止まる・待つ、という運転する様になりました」など、意識の向上につながっていると感謝する声が寄せられている。
明日は妻と娘の命日です。事故から6年の月日が経とうとしています。
— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) April 18, 2025
いつも、桜が咲く頃から悲しみが込み上げてきます。止めようとしても溢れてくる。それでも、命日が終わったら、出来る限り前を向いて生きていきたいと思います。… pic.twitter.com/qE3SGu9FJG
妻と娘の命日を迎えました。
— 池袋暴走事故遺族 松永拓也 (@ma_nariko) April 18, 2025
「もう黙ってろ」「なぜ名前に事故名をつける必要があるのか」
そんなご意見も目にしました。戦争や震災、事件・事故のすべての語り部に対しても同じことになってしまいます。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉を噛み締めています。…