主は「日々の選択について振り返るよう招いておられる」
その上で、「明日のことまで思い悩むな」(マタイによる福音書)という聖書の一節を引用しながら、
「これは、周りで起きていることに無関心であれと言っているのでも、自分の日々の責任に対して無責任であれと言っているのでもない」
と話し、その意義を
「逆に、より広い意味のある展望に心を開き、そこに自分にとってもっとも大切なことを見つけ、主と同じ方向に目を向けるための余地を作るようにという励ましなのだ」
などと訴えた。
教皇は、
「主は、食料や衣服といった必需品が重要ではないとおっしゃっているのではない」
とも。その意味を次のように説明した。
「むしろ、わたしたちの日々の選択について振り返るよう招いておられるのだ。何としても、しかも命をかけてまで成功を追求したいという思いに心がとらわれ、孤立してしまわないようにだ」
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)