「職場の困った人」で波紋の本、著者の肩書「産業カウンセラー」を修正 商標権者が警告、版元は反発も「紛争回避」優先

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修正は「無用な紛争を避けるため」

   なぜ、著者の肩書が変更されたのだろうか。

   23日にJ-CASTニュースの取材に応じた三笠書房は、日本産業カウンセラー協会から神田さん及び三笠書房に、「同協会が『産業カウンセラー』商標権者である旨の通知」と「使用を禁ずる旨の警告」を受けたと明かした。三笠書房の調査の結果、商標権の登録が事実であると確認したため、「商標権に関する無用な紛争を避けるべく、『産業カウンセラー』の肩書の使用を控えた次第です」と説明した。

   表紙が販売ページに掲載された後のタイミングでの変更となった理由については、「日本産業カウンセラー協会からの通知を受けてからの対応となったため」とした。

   しかし三笠書房は、今回の肩書の変更はあくまでも「無用な紛争を避けるため」であるとし、「本件書籍の標記や著者の活動を商標権侵害行為としての効力を及ぼすかについて全く疑問なしとしない」との見方を示している。

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