「職場の困った人」で波紋の本、著者の肩書「産業カウンセラー」を修正 商標権者が警告、版元は反発も「紛争回避」優先

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神田さんは商標登録より「遥か前」からこの資格を表示

   三笠書房によると、神田さんは1999年1月28日に労働省(当時)の認定技能資格「産業カウンセラー」の試験に合格しており、「この事実に相違はありません」という。

   一方で、産業カウンセラー協会が「産業カウンセラー」を商標登録したのは2004年5月のことだ。三笠書房は、神田さんが「同協会が商標を登録される遥か前から、約30年間この資格を表示」してきたとし、今回「産業カウンセラー」の肩書を記載したのもそのためだと説明した。

   また、三笠書房は今回の書籍において、「産業カウンセラー」を神田さんの肩書として使用していたものの、タイトルに用いているわけはないと指摘。さらに「当社が『産業カウンセラーである』と標榜しているわけもありません」とし、「よって、当社に対する商標権侵害には理由がないと判断しております」と見解を示した。

   そのうえで、「微妙な法解釈問題を含むがゆえに、先ずは、紛争回避の措置をとり、そのうえでこの問題について今後とも法律家と協議検討する予定です」と今後についても方針を示した。

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