本塁打量産の阪神・佐藤輝明、昨季とは何が決定的に違うのか 識者は「大打者になる可能性」指摘

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「甲子園でも、風を友達にすることができている」

   「今は引っ張るホームランよりも、流すホームラン。甲子園でも、風を友達にすることができている。感触的には、京セラで打った、あの流したホームランが感触に残っていると思う。ルーキー時代、最初はいいペースで(本塁打を)打っていたが、あの時はある程度引っ張っていた。配球の読み方は、極端に言えば、真っすぐか変化球か。だけど最近は、球種もそうだけど、コースという意味で読みが考えられるようになってきた」

   プロ5年目で覚醒した感のある佐藤。シーズン序盤とはいえ、巨人の主砲と本塁打のトップ争いを演じている。

   高木氏は今シーズンの佐藤のバッティングに関して、「強引さがなくなった」と指摘し、次のように解説した。

   「センターから(レフト、ライト両サイドに)散らしている。昨年までは引っ張りが強かった。センターから右の方向しか頭になかった。(振り)遅れたらレフト方向に行くだろうという感じだったが、今は、はなから遅らせてレフトサイドに行っている。そういうことができはじめた佐藤輝明は怖い」

   さらに、打席での心理面に言及。

   「以前は、自分主導ではなく、ピッチャー主導で投げられていたが、今は自分主導でものを考えて、ピッチャーに投げさせている。そういう考え方になった。大打者になっていく可能性はあるよね」

   今シーズンは本塁打の量産もあり、長打率が上昇。出塁率と長打率を合わせたOPSは1.009と、高い数字を維持している。初の本塁打王タイトルが期待されるなか、今後の打撃が注目される。

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