女性の転職、特に情報収集したい「2つのこと」
近年、人的資本経営の一環として女性管理職比率を高める動きが進む企業が増えています。働き方の多様化が進む中、性別に関係なくキャリア形成の機会を提供する企業は、採用活動でもユニークな取り組みを展開しています。
たとえば、女性限定のウェビナーを開催し、社内で子育てと仕事を両立している社員との情報交換の場を設けたり、ポジティブアクションの一環として女性の応募を推奨する求人を募集したりする企業もあります。
これらの取り組みは、女性がキャリアを築きやすい環境を整えるための重要なステップです。
しかし、多くの女性は「時短勤務をよく思わない職場だったらどうしよう」、「産育休取得後に活躍できる環境があるのか不安」、「まわりにロールモデルがいるのだろうか」といった不安を抱えていることも少なくありません。
そこで、自分にマッチする企業選びを行うためには、会社の取り組みをハード面(制度など)とソフト面(社風や社員など)に分けて情報収集することが重要です。
特に、(1)女性の働きやすさや働きがいについて具体的にどのような制度や施策を講じているのか、(2)社外的に女性の活躍に関連する発信や取り組みがなされており、ロールモデルがいるかどうかを確認することが求職者にとっては非常に役立ちます。
性別による雇用格差のない、日本の労働社会の実現は遠くない未来です。さまざまな側面から自分に合った会社選びをしてみてください。
【プロフィール】
和田大生(わだ・ひろお)
オープンワーク株式会社 マッチング事業部 企業コンサルティングユニット キャリア採用グループ
大学卒業後、2021年にオープンワーク入社。リクルーティングコンサルタントとして、一貫して大手総合コンサルファームや日系大手メーカー、テック系ベンチャー企業などの中途採用を支援する。現在はメンバーマネジメントや自社採用なども奮闘中。