新電力会社を利用しないと「最安」にならない
ドコモMAXのプラン適応条件について、特に異例にみえるのは、「ドコモでんきセット割」である。
この条件による月々の割引は税込110円に過ぎない。だが、NTTドコモが新電力会社の利用を積極的に押し出し、それに伴う割引プランをプッシュしていることは金額の110円以上の強い印象を与えている。
筆者は中部電力の利用世帯だが、個人的にはそこから乗り換える気はない。地方に住む人ほど電力会社に関して保守的だとすれば、そうした「電力保守派」は興味を持ちにくいかもしれない(これはなにもドコモだけがやっているものではないが)。
さらに、ドコモの新料金プランは「注釈が非常に多い」ことも批判の的になっている。
割引の対象についての説明が細かい字で書かれ、それがあまりにも文字量が多い。結局は店頭へ足を運ばないと、最終的な基本料金が分からないのでは......。
そして、これだけ複雑であるにもかかわらず、最終的な料金に割安感が見受けられないのであれば、NTTドコモの格安プランであるahamoを利用したほうがいいのかもしれない。
もっとも、ドコモの新プランでは、たとえば国際ローミングが30GBまでなら無料で利用できる特典があり、海外旅行や出張の多い人であれば嬉しいポイントだ。
「(前プランと比べて)利点があまりない」とささやかれるドコモの新プランだが、一方で批判がやや過度になっているきらいもある。
「どのような特典が必要なのか」は各人で大きく異なるものだ。現在の状況に応じた的確な判断を下すのが「料金プラン攻略法」の第一歩である。(澤田真一)