在留外国人増で「土葬」巡る議論激化 「宗教上の理由」でも住民の反対多い「日本の習慣に従って」

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日本で火葬が一般化したのは戦後になってから

   葬送の方法を宗教別に見ると、必ず土葬とするのはイスラム教とユダヤ教であり、キリスト教でも原則として土葬が多い。仏教では火葬が好まれ、ヒンドゥー教のように火で魂を解放するという考えから火葬が必須となる宗教もある。

   仏教徒が約8100万人(文化庁『宗教年鑑』令和6年版)とされる日本では、人が亡くなった場合、約99.97%の割合で火葬される。この数字は世界的に見ても非常に高い。

   日本でも江戸時代までは土葬が一般的だった。しかし明治期以降、都市の近代化が進むなかで墓地用地の確保が難しくなり、また地下水の汚染やコレラなど伝染病拡散のリスクもあるとされ、火葬が推奨されるようになった。

   火葬が急速に普及したのは、昭和期に入ってからだ。戦後に火葬率は5割を超え、1980年代に入ると90%を超えた。

   こうした変化のなかで、いつしか土葬に対するマイナスイメージが根付き、多くの人にとってのタブーとなっていったのだ。

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