医療機関にとっては「さらなる負担」になるか
そもそも、現在のマイナンバーカードを読み取る機器ですらも、一悶着を経てようやく導入されたばかりである。
前述の資料にはこう書かれている。
「マイナ保険証を基本とする仕組みへの移行も踏まえ、更なるカードリーダーの利便性向上のため、保守期限の到来(令和8年3月末から順次)に向けて次の規格の顔認証付きカードリーダーの仕様を令和7年2月17日に公表し、メーカーを公募。令和8年夏頃から販売開始見込み」
だが、これは個人経営の医療機関にとってはさらなる負担になる可能性が大きい。だからこそ、「機器の導入」が医療機関にとっての義務とはされていないのだろう。
いずれにせよ、全国どこの病院でも「スマホで保険証」という光景が見られるようになるまでにはまだ時間がかかると思われる。
(澤田真一)