農水相に就任した自民党の小泉進次郎氏が2025年5月26日、報道番組でコメの高騰をめぐる対策について「コロナの時のワクチン」と例えた。SNSでは、こうした表現について「不適切ではないか」とする指摘が出ている。「コロナのときのワクチンの流通をやっているような感覚で」コメの価格高騰が続く中、21日に自民党・江藤拓前農水相の失言での辞任にともない、小泉氏が後任を務めることが決まった。小泉氏は「コメ担当大臣」を自称し、備蓄米を「5キロ2000円」での安定供給を目指すとして、テレビ番組などでも決意を語っている。こうした中、波紋を広げているのは、北海道放送(HBC)が26日に伝えた小泉氏の発言だ。札幌市を訪れ、コメの生産者や小売業者と意見交換をした小泉氏。適正価格での販売を求める意見などを受けた。小泉氏は、「コロナのときのワクチンの流通をやっているような感覚で、日々、1人でも多くの方に、何とか早く、お米を届けたい」などと語った。小泉氏の発言をめぐっては、コメを「コロナワクチン」に例えるのはどうなのか、との声があがった。SNSでは切り取り動画が複数拡散されており、最も多い投稿では890件を超えるコメントや2.9万超の「いいね」が寄せられる事態となっている。「ただの言葉選びで、ここまで失敗するのは流石だわ。」「『たとえ』でたびたび失敗してるので、たとえるの辞めてみようか...ですね。」「ワクチンで良かったよ コロナウィルスみたいな勢いで 米を流通させたいとか言ったら」スピード感を強調した小泉氏だが、「米がない訳ではなくて値段が高いのが問題なのでは?」「米の問題は手に入りにくいのではなく値段が高いって話ですよね?」といった指摘も寄せられている。
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