山と積まれたイオンの備蓄米、やっぱり一部で売れ残る コメ価格への影響は?

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「コメ価格は変わらず、コメを出す動きもありません」

   イオンでは、6月2日は、イオンスタイル幕張新都心(千葉市)、イオン熱田店(名古屋市)、イオン大阪ドームシティ店(大阪市)の3店で、備蓄米を販売した。品川シーサイド店と同じ価格だが、同店より半分前後のそれぞれ2700袋、4200袋、4800袋を用意した。

   これら3店では、同日の正午前後には、完売してしまったという。

「報道やSNSで情報が広まったため、遠方からお越しになったお客様も多かった可能性はあると思います。十分な量をご用意しましたが、行列が途切れずに続いていた感じでした」

   3店では、今後の入荷予定はないという。イオンでは、3日以降は、何も決まっておらず、コメが不足気味の都心部を中心に、販売店舗を順次増やしていくという。最終的には、グループ約1万店での販売を目指すが、確保した約2万トンの上限があり、いつ実現できるかは未定だ。

   備蓄米放出の旗振り役をしている小泉進次郎農水相は1日、品川シーサイド店を視察し、報道によると、「ものすごいスピードで応えてくれた事業者に感謝の気持ちでいっぱいだ」とし、「備蓄米の投入でコメ全体の価格に一定の影響を与える可能性がある」と期待感を示した。

   実際、イオンの各店舗では、備蓄米販売の影響はどのくらい出ているのか。

   この点について、イオンの広報担当者は、次のように話した。

「コメの販売価格は、変わっていません。また、コメを出す動きもありませんね。今後の状況は、何とも言えませんが、現状では、2000円台でのコメ販売は難しいです。米国産のカルローズ米と国産米のブレンド米を3000円台で販売しており、今月上旬からは、カルローズ米も同じ価格帯で発売します。選択肢の1つとして考えていただけたらと思っています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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