「長嶋茂雄氏は日本野球界の国宝」
台湾でも、各メディアが長嶋氏の訃報を速報した。
「中国時報」(ウェブ版)は、「日本球界のレジェンド、長嶋茂雄氏が肺炎で死去、享年89」とのタイトルで記事を公開した。
記事では、「長嶋茂雄氏は日本野球界の国宝であり、21年に開催された東京五輪では、王貞治氏、松井秀喜氏とともに聖火ランナーを務めた。プロ野球選手としてのキャリアは、最優秀選手賞5回、首位打者6回、最多安打10回、本塁打王2回、打点王5回を獲得し、オールスターゲームにも17回選出された。当時、王貞治氏とともに巨人のスターだった」と称賛した。
「聯合報」(ウェブ版)は、03年に開催されたアジア選手権を振り返りながら、長嶋氏の功績に言及した。
同選手権は、04年アテネ五輪のアジア予選を兼ねて行われ、長嶋氏が日本代表の監督として指揮を執った。
決勝リーグでは日本、台湾、韓国、中国がしのぎを削り、日本が1位、台湾が2位でそれぞれ五輪切符を獲得した。
「聯合報」は当時を振り返りながら、「日本代表を率いたのは、日本球界の『神』長嶋茂雄監督だった」とし、「長嶋監督率いる日本は、台湾代表と激突し、両国野球史に残る名勝負を繰り広げた。それは今もなおファンの心に深く刻まれている」と故人をしのんだ。