2025年6月4日の日本ハム―阪神戦(エスコンフィールド)。日本ハムの新庄剛志監督と阪神の藤川球児監督が、試合前のメンバー表交換で視線を合わせて笑顔でグータッチをかわし、スタンドから歓声が起きた。前日のメンバー表交換では両指揮官が握手をせず、目も合わせなかったことから波紋を呼んだが、この日は一転して「仲良しモード」に。いったい何があったのだろうか。3戦目のメンバー表交換、何か起きるか?「藤川監督と新庄監督は良好な関係です。1戦目に目を合わせなかったのは新庄監督の演出でしょう。長嶋茂雄さんが逝去されて、プロ野球界が特別な日だったので笑顔を見せたくなかったという思いが新庄監督、藤川監督にあったのかもしれません」(スポーツ紙デスク)両監督が「目を合わせなかった」ことで思い出されたのが、4月20日の阪神-広島戦(甲子園)。広島のドラフト3位右腕・岡本駿が阪神の坂本誠志郎の頭部付近に死球を投げたことに、藤川監督が激高。広島ベンチに向かって抗議した。その後、5月16日に両球団が甲子園で対戦した際は、新井監督が藤川監督とメンバー交換した際に目を合わせず、険しい表情だったことが話題に。翌17日も言葉を交わさずに張り詰めた空気が流れた。だが、3戦目の18日は新井監督が柔和な表情で握手を求めて「手打ち」に。新井監督は藤川監督の態度に不満を持っていたことを認めたが、自身の行動を謝罪してわだかまりがないことを語ったのだった。ひるがえって、新庄監督と藤川監督の3戦目の対応が注目される。「2戦目の試合前に和解したので、3戦目のメンバー表交換では新庄監督が想像しないアクションを見せるかもしれません。試合に入れば緊張感あふれる雰囲気になりますが、エンタメとして面白いですよね」(スポーツ紙記者)セパの首位を快走する日本ハムと阪神。試合前から両軍の監督が球場を盛り上げる(中町顕吾)。
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