クーラー装着で連続してスポーツ走行を楽しめる
今回、スバルのSシリーズで初のCVTとなるS210も、当然というべきか、スバルパフォーマンストランスミッションフルードクーラーを搭載している。これがなければ、S210でスポーツ走行などできないからだ。
しかし、従来通り3ペダルの6速マニュアルであれば、トランスミッションフルードクーラーなど必要ない。そんなデバイスが必要なCVTをなぜスバルがSシリーズに選んだのか。疑問を感じるスバリストがいてもおかしくないだろう。
とは言え、S210はトランスミッションフルードクーラーを装着したことで、CVTながら連続してスポーツ走行を楽しめることだろう。3ペダルなど過去の遺物で、2ペダルが当たり前と考えるドライバーにとって、トランスミッションフルードクーラーを装着したS210は「水を得た魚」になることは間違いない。
そんなS210の販売価格は870万円という。ベースとなるWRX S4(447万円台から)の倍近い。S210にそれだけの価値があるか否かは、各自の判断によるだろう。筆者としては、CVTのトランスミッションフルードクーラーの存在は良くも悪くも大きいと思う。
いずれにせよ、全国で500台限定のコンプリートカー、S210は応募が殺到しているようだ。抽選申し込みの期限は6月29日となる。
(ジャーナリスト 岩城諒)