「政府備蓄米」が放出され、随意契約した大手スーパーなどを通じて購入者のもとに渡り始めている。SNS上でも報告が相次ぐ中、J-CASTニュースでは、実際に食べたというXユーザー3人に「正直レビュー」をしてもらった。甘みや粒立、新米との違いも...2025年6月1日に、東京都内にある「イオンスタイル品川シーサイド店」では、5キロで税込2138円の「国産備蓄米」が大量に並んだ。小泉進次郎農水相が視察に訪れたほか、店前には備蓄米を求める客の行列ができる事態となった。購入者のひとり、Xユーザー「ぺんきちさん(@Penkichi_san)」さんは白米のまま、おかずと食べたとのこと。炊き方には「特別な工夫はしていません」。下記のように感想を伝えた。「普段食べているブランドの新米と比べると、甘みや柔らかさの点ではやや劣りますが、十分に美味しいお米でした。通常の半額という価格を考えると、非常にコストパフォーマンスが高いと感じます」もうひとりのXユーザー「カイ(@hi_mental)」さんも品川シーサイドで購入。行列に並ぶことなく同日夕に購入できたとしている。比較するためにいつも通り炊いて白米の状態で食べたとし、次のように述べた。「新米と比較すれば明確に異なり、特に粒立、つやが異なります。少しベタつく印象です。古米の臭いはありますが、昔ほどではない気がします。気にしようと思うから気になるのだと思います。味は可もなく不可もなく、美味いとも不味いとも思いません。印象に残らないです。日常消費用として必要十分かと思います」「あっさり。おかずと食べるから問題なし」また別の、「白米好き」だというXユーザーは、アイリスオーヤマの公式通販サイトで購入した政府備蓄米「和の輝き」を詳しくレビューした。5キロで税込2160円、22年産の古古米だ。まず開封時は何かの匂いがしたといいい、「でも古いお米の匂いじゃないみたい。袋かな?めっちゃ分厚い袋なんです」と振り返る。中には酸化防止剤も入っていたという。米を洗った際も、色は綺麗で、全く割れなかったとして「普通にいいお米を洗っている感覚」。炊き方に関しては、これまでにも行っているように、ゆっくり加熱したほうが美味しいとの情報を元に、若干多めの水に2時間ほど浸してから氷を加えて炊いたと説明。炊飯器を開けるとご飯は真っ白で、「いいお米を炊いたとき特有のご飯のいい香りはしませんでした。でも臭い匂いも全くしない」。食べてみると「臭みなし。ただし甘みもあまりなし。あっさり。おかずと食べるから問題なし。水を多めにしたからか、もちもち。全く固くない。息子は逆にもう少し固めがいいと言っていた」という。おかずと一緒に食べたほか、冷めた状態の塩むすびも「塩がご飯の甘みを引き出してくれて、めちゃくちゃおいしかったです!」。カレー、丼、炊き込みご飯、チャーハンも美味しく食べられるのではないかとしている。食べ盛りの息子がいる家庭としては全く問題ないと結論づけた。今後も備蓄米を購入したい?三者三様の答え放出に際して一部では、味について厳しい前評判も出ていた備蓄米。実食したXユーザーたちの声をふまえると、やはり新米には劣るようだが、悪くはなさそうだ。なお農水省が公開している資料によると、備蓄米は倉庫内の温度を15度以下、湿度を60~65%に維持するといった保管方法で品質劣化を防いでいるという。今後も備蓄米を購入したいか3人に尋ねると、それぞれ下記のように答えていた。「現在の米価が維持され、引き続き入手しやすい状況であれば、今後も備蓄米を購入したいと考えています」(ぺんきちさん)「買わないと思います。高くても美味しいお米を買うと思います。理由として、私は2人家族なので米の消費量が然程多くなく、また田舎出身のため、買おうと思えば親戚の農家から安めに新米を購入できるからです」(カイさん)「安く買えるなら今後も購入したいです。ただ、古古古米までは買うかどうか迷います。あと、店に長時間並んだりするのは嫌なので、できるだけネットで購入したいです」(アイリスオーヤマ利用者)
記事に戻る