韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は2025年6月4日、大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツに所属するイ・ジョンフ外野手(26)の特集記事を組み、イの現状を伝えた。
「イ・ジョンフが打撃感をなかなか取り戻せていない」
同メディアは「2割7分崩壊衝撃!『スーパースターイ・ジョンフ』どこに行った? 最近7試合で 0.148」などのタイトルで記事を展開した。
大リーグ2年目のイは、今シーズンは開幕から打撃が好調だった。4月中旬には打率3割4分を超え、一時は打率でリーグトップ5に名を連ねた。その後も3割台を維持していたが、5月に入ってから3割を切った。
6月に入っても15打数3安打と調子が上がらず、4日のサンディエゴ・パドレス戦では、5打数無安打だった。
記事では、4日のパドレス戦のイの打撃について、次のように伝えた。
「イ・ジョンフが打撃感をなかなか取り戻せていない。またしても無安打に終わった。イ・ジョンフは5打数無安打に終わり、沈黙を続けた。今季4度目の5打数無安打試合となり、打率は0.275から0.269に低下した。2割7分台も崩れた。OPS(出塁率と長打率を合わせた数字)も0.755から0.739に下落した」
「スランプと言っても過言ではない」
そして、こう続けた。
「前日(3日)のパドレスで1安打を放ったが、5打席で3三振を喫し、面目を失った。スランプと言っても過言ではない」
ここ最近、調子が上がらない一方で、7月15日にアトランタで開催されるオールスター戦の候補者リストに名を連ねた。
地元通信社「聯合ニュース」(ウェブ版)によると、イはナ・リーグの外野手部門で候補者リストに入った。イがオールスター戦に出場すれば、韓国出身選手として5人目になるという。
イは、韓国プロ野球(KBO)時代は、2度の首位打者に輝き、21年シーズンは驚異の打率.360を記録。抜群のバットコントロールを誇り、7年通算1181安打をマークし、22年シーズンは、最多安打と打点王のタイトルを獲得した。
23年オフにポスティングシステムを利用してジャイアンツに移籍するも、24年シーズン序盤の5月に左肩を負傷し、そのままシーズンを棒に振った。24年は37試合の出場にとどまり、今シーズンが事実上の「大リーグ1年目」となる。