米中対立は、日本のネット空間にも影を落としているようだ。米国大使のジョージ・グラス駐日大使と中国の吴江浩駐日大使が、X上で舌戦を続けている。
「中国から日本への移住者が増えるのも当然だ」「留学生進退などの件にもっと関心を寄せては」
発端となったのは、日本政府が中国への日本産水産物の輸出再開に向けた手続きで中国側と合意したとの発表を受けて、グラス氏が投稿した内容だ。
グラス氏は2日のポストで「ステーキとシーフードをワンプレートで楽しめる日はまだ先か」と、皮肉交じりに中国の対応を批判した。
「中国は日本産海産物の不当な禁輸撤廃には合意したかもしれないが、日本の和牛については20年以上も輸入禁止を続けている。これでは中国から日本への移住者が増えるのも当然だ。素晴らしい食と自由な暮らしがここにはあるのだから」
対する吴氏は3日、グラス氏の投稿のスクリーンショットを添えて応戦。
「グラス大使はどうも所管外の中日貿易、人的往来に非常に興味あるようですね」と揶揄しつつ、次のように指摘した。
「その前に、日鉄によるUSスチール買収、ハーバード大日本人含む外国人留学生進退などの件にもっと関心を寄せてはいかがでしょうか?」