2団体王座統一の中谷潤人、井上尚弥との差はどこまで縮まる?識者分析「西田凌佑戦は参考にならない」

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「今の段階でいうと、井上選手に一日の長」

   金平会長は「今後、両者が対戦するまでに、どれだけの差が縮まるか」と切り出し、こう続けた。

   「西田戦では、改めて中谷選手のボクシングの幅の広さを見せつけた。ただ、爆発力ということを考えると、井上選手に分があることが見えた試合でもあった。井上選手がバンタム級だった時代、西田選手と対戦したら、もっと早く粉砕していたと思います。今の段階でいうと、井上選手に一日の長があるでしょう」

   そして、井上が中谷戦に向けて、スケジュールを変更したことを指摘し、両者の「差」について持論を展開した。

   「メディアの報道によると、井上陣営は作戦を切り替えた。以前は、年末に一時的にフェザー級に転向するとのことでしたが、来年に中谷選手と対戦してから階級をフェザー級に上げるようです。体に負担がないような方針に切り替えた。中谷選手をしっかり捕まえるということに頭が行っている。このような方針転換を考えると、やはり井上選手だと感じます」

   井上は9月14日にWBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、30)との対戦を予定している。

   当初、アフマダリエフに勝利すれば、年末にWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国、28)に挑戦する計画だったが、身体的な負担を考慮し、転級は中谷戦後になるという。

   このような状況を踏まえ、金平会長は「中谷選手が来年までにどのようなプランを持っているか。井上戦を見据えて誰と対戦するか。現状、中谷選手の実力からいえば、井上選手が遠のいたという感じもないが、近付いたという感じでもない」と分析した。

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