立憲民主党が内閣不信任案を提出して、衆参ダブル選挙になるのかどうか、国会会期末まであと20日ほどになって、永田町にはさまざまな憶測が飛び交っている。
小川彩佳キャスター「結構高くないですか」
2025年6月9日放送の報道番組「news23」(TBS系)で、TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんは「約30%の確率」と分析した。
メインキャスターの小川彩佳さんは、「約30%という見立て、結構高くないですか」と聞く。
星さんは「1986年のダブル選挙は、当時の中曽根(康弘)総理が図りに図ってやったんですけど、今回は与野党にパイプがないので、成り行き任せみたいなことで、引っ込みがつかないで、出合い頭の解散みたいな可能性があるというのが30%です」と解説した。
立憲民主党は不信任案を「出すぞ! 出すぞ!」と強気で攻め、石破茂首相は「出したら即解散」とこれまた強気で受けているうちに、どちらも引けなくなって、本当に解散・ダブル選挙になってしまうかもしれないというのだ。
衆院解散「大義名分が必要」
小川キャスターは「その中で、カギを握るのはどういう動きになりますか」と質問。星さんは「(内閣不信任案は)立憲が出すわけですから立憲は賛成します。国民民主党もいまのところ勢いがいいものですから、賛成となると、日本維新の会がどういう態度をとるかですね。維新が賛成すれば、野党過半数で(不信任案は)可決されるということになります。維新が反対すれば否決になりますけど、維新は政権に手を貸したのかということになって、参院選挙でかなり厳しいことになります。(不信任案が提出されたら)維新次第ということになると思います」と見ている。
しかし、「解散ですから、きちんとした大義名分が必要で、そこを石破さんがどう説明するか。(去年10月の総選挙から)まだ1年もたっていませんから、(解散・総選挙の)時期でないと常識的には思いますけどね」と、政権維持のための解散には疑問を示した。
(シニアエディター 関口一喜)