「金払ってでもラジオに出たい」――スポーツプロデューサーの長嶋一茂さんは必死に売り込んだという。2025年6月13日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」は、羽鳥パネルのコーナーで「60年間のビッグデータで判明健康で長生きする人の共通点」を取り上げた。その中に「ラジオを聞いてよく笑う」という分析があり、「耳からだけの情報なので、頭を使わないと理解できず、脳を活性化させる」からだという。ラジオは「見られている感がない」のがいいこれを聞いた長嶋さんは待ってましたとばかり、「俺もラジオすっごい好きでさ、玉川さんのラジオにも出させていただいたの」と話し出した。レギュラーコメンテーターの玉川徹さんは、TOKYOFMの「ラジオのタマカワ」(木曜)という番組でパーソナリティーを務めている。長嶋さんは「テレビってこうやって、いま1カメさんが僕を抜いて(映して)くれてるけど、見られているっていうのが、どこかにある。ラジオって、見られてる感がないし、見てる感もないじゃない。人間、少し楽になるんじゃないかなと思う」という。ゲスト解説の福島県立医科大の大平哲也主任教授は、「見られてるという意識はすごく緊張するんですね。血圧も上がるので、体にはあまりよろしくないんじゃないかと思います」と説明した。テレビはオーバーコンプライアンス?わが意を得たと一茂さんはもう止まらない。「何を言いたいかというと、ラジオは見られてる感がないから、玉川さんのラジオ出てる時も、やっぱりすごく楽しいし、ちょっとテレビでは言えないようなこともラジオだったらいいのかなと」玉川さんが慌てて「それは言っちゃだめですよ」とフォローしても、「僕は言いたい方なんです。毒吐いて死んでいきたいので。テレビは、申し訳ないけど、いまオーバーコンプライアンスなので、生きづらくなってんの、われわれタレントは」「だから、正直言って、僕らも楽しめない部分はあります」と、これだけテレビで引っ張りだこになっているのにご不満らしい。そして、「ラジオは大好きなので。でも、大好きなものは、僕にはオファーが来ない。なんでだか知らないけど。金払ってでも出たいんだけど、ラジオに。どっか出してよ、ラジオ」と懇願する。まあ、テレビでもこれだけ奔放にしゃべっているに、ラジオで野放しにしたらどうなるか、ラジオ番組の制作スタッフは怖くて使えないのかもしれない。司会の羽鳥慎一さんは「OKな方、お願いします」と突き放した。(シニアエディター 関口一喜)
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