「無農薬ならヒルがいる危険もあるが、ケースバイケース」
「すべてではないですが、ヒルがいる地域もあり、水田の土の中に石が混じっていることもあるかもしれません。こうしたケースでは、裸足はよくないでしょう。ただ、農家の方は、自分の田んぼの状況はご存じなので、そのアドバイスを受ければ大丈夫なのではないですか。学校の行事では、裸足のケースもあり、田んぼ運動会も各地で行われています。手袋をした方がいいかについても、ケースバイケースだと思います。素手や素足で田植えできるかどうかは、その地域の状況にもよるでしょうね」
そこで、ローラさんが作業した水田がある新潟県内のJA関係者に取材して、話を聞いた。
この関係者は、自分でも農家をしているといい、裸足での田植えについて、こう話した。
「農薬を使わない自然農法をしているところでは、新潟でも、ヒルが生息しているケースがあります。また、田んぼが道路に面していれば、田植え機などで潰された空き缶が土の中にあったり、ガラスの破片があったりもします。そのような場合には、裸足で入ったら、危ないかもしれませんね」
農家では、水田の端を手作業で田植えすることはあるが、そのときは、膝上まである水田長靴を使用するという。車に乗るときなどにも便利だからだといい、仕事で農作業をするときは、裸足になることはほとんどないとした。
もっとも、だからといって、一概にダメとも言い切れないという。
「膝までドロに埋まってしまうため、学童農園などでは、普通の長靴ではなく、裸足で作業をしています。素手で田植えをすることは、さほど問題はないでしょう。ケースバイケースですので、気を付けてやっていただければと思います」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)