いつ転職活動を始めるべき? 目標・キャリアビジョンは明確でなくてもいいのか...判断のポイントは【専門家が解説】

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具体的な選択肢があると、イメージを描きやすくなる

   Aさんのように、まずは大まかな方向性を決めて転職活動を開始してみて、具体的な選択肢が挙がった段階で、その企業で働くイメージを将来にわたって描いてみるのも有効な手段だと思います。

   実際、転職活動の途中で自分の潜在的な希望条件に気付くケースもあります。

   Bさんの場合は、リモートワークが可能な企業に出会ったことで、離れて暮らす家族のことを思い浮かべ、「何かあったときにすぐに駆け付け、ケアができる環境で働きたい」と考えるようになり、リモートワーク制度がある企業への転職を決めました。

   このように具体的に検討する材料があってこそ、自分の志向や価値観に照らし合わせやすくなり、自分が求めているものが明確になることもあるかもしれません。転職の目的や将来ビジョンがまだ固まっていなくても、まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

   なお、求職者の皆さんと面談をしていると、「私は○○です」とはっきり口にはしなくても、これまでのお仕事のエピソードを聞くうちに「この方は○○を大切にしているんだな」という志向がつかめることがあります。

   キャリアアドバイザーという第三者の視点だからこそ見えることがあります。ですから、志向の気付きや整理に、私たちとの面談も役立てていただきたいと思います。また、キャリアアドバイザー以外の身近な第三者への相談でも整理につながることもあります。まずは誰かに話してみる、という選択肢も大事だと思っています。

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