「不採用でもいい」と、突き進むことも成長・成功に
Aさんの転職事例には、ポイントがもう1つあります。それは「不採用になることを恐れず、さまざまな企業の選考を受けながら自身を成長させていった」ということです。
「選考を受けてみて通らなかったら、それはそれでいい。職務経歴書を見直してブラッシュアップしていけばいいし、面接も経験として活かせる」
そんなマインドで、面接で得た気付きを次の面接に生かしていった結果、だんだん通過率が高まったのです。
また、私からも、企業からの面接フィードバックを伝えました。採用を見送った大手企業からは、「Aさんが経験したベンチャー企業での事業開発と大手企業での事業開発では、活用するリソースや規模感の差があるので、即戦力としてのイメージが難しかった」という指摘がありました。
そうしたフィードバックもAさんにとって気付きとなり、次の面接対策に生かせたと思います。
ほかにも、不採用となった別の企業では、評価されなかったわけではなく、「実力がある方だと思うが、自社のカルチャーとは合わない」という声が寄せられました。
このようなケースは決して少なくありません。不採用になることを恐れず、「合わなかっただけ。合う企業を探せばいい」と捉えれば、ポジティブな気持ちで転職活動を進めていけるでしょう。
【プロフィール】
キャリアアドバイザー 西山知壱/新卒では他社へ入社し、リクルートに転職。やりたいことが明確でなかった頃にお世話になったキャリアアドバイザーとの出会いをきっかけに、「人の人生を好転させるような気づきを提供したい」との思いから入社を決意。現在は求職者一人ひとりに寄り添い、キャリア選択をサポートしている。