アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんが2025年6月15日にXで、ホテル宿泊中に火災報知器が鳴って「避難」することになった顛末と、その教訓を語った。猪狩さんは18年4月に歩道で事故に遭い、脊髄損傷による両下肢麻痺と診断され、車椅子生活に。しかし、その後もグループでの活動を続けている。「実際有事に遭遇しちゃうと完全なイメトレ不足と...」猪狩さんはXで「【誰かの助けが無いと私は死にます。】数時間前のことなので記憶が新しいうちにポストさせてください」と書き出し、1400文字近い長文を投稿した。同日未明の出来事として、ライブツアーでホテルに宿泊した際の出来事を振り返っている。2階の部屋で女性マネジャーと寝ていると、「けたたましい火災報知器の警報音」で目が覚めたという。当初は隣の建物から聞こえると思い込んだが、しばらくして室内でも警報が鳴り、急いで避難の準備を始めた。しかし猪狩さんは「ほぼ肌着状態だった」といい、「急いで服を着ましたがこの時点で相当な時間をロス。さらに私は下半身が麻痺していて、車椅子での避難なのでそこでも時間をロス。普段からSNSで『有事の際をイメトレしてガスコンロを置かない』などと言っていますが、実際有事に遭遇しちゃうと完全なイメトレ不足ということが露呈しました...」などと振り返った。エレベーターは停止していて階段移動に。見知らぬ男性から手伝いの申し出を受け、猪狩さんは「ノーブラ」状態なのを申し訳なく思いながら、おんぶで運ばれることになった。車椅子はマネジャーら女性2人が運び、脱げた靴を別の女性が拾う場面もあったと説明する。「必ず避難経路は確認しておく」「肌着だけでは寝ない」最終的に誤作動だったと知らされ、「私一人が避難するために5名程の方が、自分の命を危険に晒すかも知れないのに避難を手伝ってくれました」と猪狩さん。「今回実感したことがあります」と下記のように伝えた。・実際有事が起きても瞬時には動けないこと。深夜で就寝中ということもありましたが、警報音が鳴ってもすぐには動けませんでした。・下半身不随の私は有事が起きた際、人の助けが無いと避難が難しいこと。仮に今回出火元が私の宿泊する2階で、火の手が迫っており更に助けが無かったら、避難が遅れて死んでいたかも知れません。また「今回学んだこともあります」といい、今後の対策を、・必ず避難経路は確認しておく。障害があってもなくても当たり前のことかも知れませんが、ライブの疲れもあって今回はできていませんでした。心のどこかで「有事は起こらない」と甘い考えでいたかも知れません。今後徹底したいと思います。・肌着だけでは寝ない。ノーブラおんぶをさせてしまったからではありません。最低限の服を着用するだけでも貴重な避難時間をロスしてしまうからです。と記した。「改めて今回避難を助けていただいた女性マネージャー、そして宿泊客の皆さんに心から感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。もしこのポストがご本人の元に届けば改めてしっかりお礼をお伝えしたいです」とも述べている。
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