小泉農水相、波紋の高額農業機械「リースやレンタル」案を熱弁 使用時期かぶるのでは?疑問にズバリ回答

   小泉進次郎農水相が2025年6月18日放送の情報番組「DayDay.」(日本テレビ系)に出演し、コメ農業に必要な高額機械を「リースやレンタル」で使いまわすアイデアについて、詳しい考えを説明した。

  • 小泉進次郎農水相(2017年撮影)
    小泉進次郎農水相(2017年撮影)
  • 小泉進次郎農水相のX(@shinjirokoiz)より
    小泉進次郎農水相のX(@shinjirokoiz)より
  • 小泉進次郎農水相のX(@shinjirokoiz)より
    小泉進次郎農水相のX(@shinjirokoiz)より
  • 小泉進次郎農水相のX(@shinjirokoiz)より
    小泉進次郎農水相のX(@shinjirokoiz)より
  • 小泉進次郎農水相(2017年撮影)
  • 小泉進次郎農水相のX(@shinjirokoiz)より
  • 小泉進次郎農水相のX(@shinjirokoiz)より
  • 小泉進次郎農水相のX(@shinjirokoiz)より

「どう考えたって経済的にペイしないのに、買ってしまってる」

   小泉氏は17日、農水省と経団連の懇談会終了後、記者らの囲み取材に応じた。「今日私からも持ち出させていただいた議題の1つ」として、農業機械が高額な状況に触れ、

「米農家さんは2000万円のコンバインを1年のうち1か月しか使わないんですよ。だとしたら普通、買えますかと。むしろそれだったら買うんではなくてレンタルやリース、こういったことがサービスとして当たり前の農業界に変えていかなきゃいけないんです」

と提案した。建設業界では重機や建機のレンタルやリースが「当たり前」だと説明し、下記のようにコメントしている。

「農業界も本来であれば個人個人で持っていたらどう考えたって経済的にペイしないのに、買ってしまってる。そして売ってる。私はこういったことも変えなきゃいけないと思ってるんです。なので今日はそんなこともお話しさせていただいて、建設業界で当たり前に根付いているリースやレンタル、こういったことも農業界に入れていきたい、そんな思いから大変前向きな意見交換ができました」

   しかし、発言の実現性をめぐってXでは、「建設機械はたしかにリースやってるけど、年中誰かが使うからビジネス成立するんですよね」「その1ヶ月のために農家さんの数だけ在庫持ってくれるリース会社あるんか?」「農機具のリースはある事にあるが使用時期をずらす事が非常に困難となっていてなかなかうまくいかないのが現状だと思う」などと波紋が広がった。

「必要な時にそんなにリースできるんですかね?」疑問にズバリ

   小泉氏は翌18日に「DayDay.」に生出演し、コメ高騰の背景や施策を語る中、再び先の構想に言及する場面があった。「コンバインは、昨日話した農家さんにも聞きましたけど2000万円なんですよ。これはサイズによります」とし、年に1か月しか使用しないものだと説明。

   機械を更新するコストを負担できずに「農業機械を更新するときが辞めどき」とする高齢農家も多いとして、「農家さんが負担できない機械を売るべきじゃないし、そして買わなくても済む農業にしなきゃいけない」と改善を訴え。

   建設業界で「リースやレンタル」が行われてることを引き合いに、「これを農業の世界にももっと入れていかないと、農家の皆さんの手取りは上がらないし。そもそも1か月しか使わないものだから、買わなくても、我々代わりにやりますよってサービスを提供する役割も、JAさんの役割なんじゃないですかと、私はそういう風に思っている」と熱弁した。

   一方、番組MCでお笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さんは「でもコンバインとかって使う時期がみんな、全農家さん同時ぐらいだから、いっぺんに必要な時にそんなにリースできるんですかね?」と疑問を呈した。

   小泉氏は「これは同じ地域の中だけだとそういう状況もあるかもしれないです」と受け止めつつも、下記のように答えていた。

「だけど全国で見ると、田植えの時期も収穫の時期も違うんですよ。超早場米、早場米、こういった形もありますから。これを最初からできないじゃなくて、少しでも農家さんの負担を下げるためには何が出来るかっていうことを、私は一緒になってJAさんとも考えていきたい」
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