山寺宏一、アニメCMで「擬音」全26種類を熱演→60万「いいね」 制作陣に起用の狙いを聞いた

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   ラーメンの袋を開ける音、SNSを更新する音、冷蔵庫を開ける音――。声優・山寺宏一さんが全26種類もの「擬音」を一人で演じたアニメCMが話題だ。サントリーの「からだを想うオールフリー」の新CMとして2025年6月12日に公開されたものだ。

   SNSでは、山寺さん一人で多くの擬音を演じ分けたことに驚愕する声が相次いだ。「山寺宏一働きすぎw」「本当に凄い!」「山寺の無駄遣い(褒め言葉)」などだ。企画・制作を担当したカヤック(神奈川県鎌倉市)に制作の経緯を聞いた。

  • カヤックのプレスリリースより
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山寺さんは「声優やっていて一番難しかった役」と振り返った

   このアニメ「深夜ラーメンの誘惑」では、ラーメンYouTuber・SUSURUさんと山寺さんを起用。深夜にラーメンを作って食べるSUSURUさんの姿を描き、山寺さんが全ての擬音を再現した。「声優やっていて一番難しかった役」と山寺さんは振り返ったという。

   カヤックのプレスリリースによると、収録現場で山寺さんは「これ、無理だろ!(笑)」と笑いながらも、スタジオに入る前に自主練習を重ねていたという。さまざまな擬音を再現するたびに、編集室はどよめいたそうだ。

   サントリーの公式YouTubeチャンネルやXアカウント(@suntory)などで6月12日に公開されると、大きな反響がSNSで広がった。Xの投稿は18日時点で1万2000件以上のリポストを集め、約350万回も表示されている。

   カヤックへの取材によれば、約1分間のアニメシーンで、SUSURUさんが演じたのは「よし!」と「プハー」、ため息、鼻歌の4箇所。それ以外の音は全て山寺さんの声で再現している。

CM公開後の1日で累計6000万インプレッション

   なぜ全26種類の擬音を山寺さんに演じてもらおうと思ったのか。

   カヤックのクリエイティブディレクター・安藤耀司さんとプランナー・乗松優多さんは、「からだを想うオールフリーがあることで、食事をもっと気兼ねなく楽しめる」というメッセージを伝えるために、今回のストーリーを採用したと説明する。

「いかにおいしそうに描けるか考えていったときに、過去に山寺宏一さんが、声でさまざまな擬音を再現されていたことを思い出し、『山寺さんなら、機械で効果音をつけるよりも、もっとおいしそうな音を演じてくれるに違いない』と考え、山寺さんに26種類すべての効果音を演じていただく表現方法が決まりました」

   深夜にラーメンを煮て、ねぎを切り、「ふーふー」と冷ましながら食べ、「からだを想うオールフリー」を飲む。こうした一つ一つのシーンを「じっくりと見て(聴いて)いただきたかった」と制作陣は明かした。

「山寺さんに効果音を演じていただいたおかげで、おいしそうなのはもちろん、見た方が『ラーメン×からだを想うオールフリー』を食べるときの想像力が掻き立てられるCMに仕上がったのではないかと思っています」

   完成品を見たSUSURUさんも、「どういうことですか!?缶を開ける音も?すごい、プロすぎる...!」と驚いたという。

   CM公開から1日で、累計6000万インプレッション(表示回数)、60万いいねを超える反響があった。

「たくさんの方々に楽しんでいただけたこと自体も嬉しいのですが、『からだを想うオールフリーとラーメン、明日やります』や『真似したくなった』などのコメントもあり、実際に『からだを想うオールフリーとラーメンを楽しみたい』と思っていただけた点も、とても嬉しく思っています」
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