2025年6月18日(現地時間17日)に行われた米大リーグのロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレス戦で、大谷翔平選手が「報復死球」を受けるひと幕があった。
両軍に警告試合が出されるも納得できず......ロバーツ監督は猛抗議
大谷選手は18日のパドレス戦に、1番・DHで先発出場した。
2打席目となった3回裏のことだった。パドレスの先発、ランディ・バスケス投手のボールは、大谷選手の膝近くの際どいところをかすめた。大谷選手は避けてボールとしたが、2球目が大谷選手の右太ももにぶつかった。中継には、大谷選手が痛そうに顔をゆがめ、「あぃっ!」と苦悶の声をあげる様子が映っている。
会場内がドジャースファンからの大ブーイングに包まれる中、大谷選手は何度か跳ね、足を引きずるような様子を見せつつも自ら歩いて1塁へ向かった。
同日の試合では、2回表にパドレスのフェルナンド・タティスJr.選手へのデッドボールがあり、球場内に緊迫した空気が流れていた。生中継を行っていたビデオ・オン・デマンドサービス「SPOTV」の解説でも、アナウンサーが「先ほどタティスJr.に当てたこととはリンクしないはずですが......」と心配そうな声をあげた。
怒号が飛び交う中、当てられた大谷選手はパドレスの1塁、ルイス・アラエス選手に笑顔で話しかけ、和やかな空気も見せた。
死球の直後に両球団に警告が出されたが、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はこれに猛抗議。審判団に詰め寄ったことで、退場処分を受けた。
警告試合となったことに納得できない様子がロバーツ監督が身振り手振りを交え審判団に抗議を続ける中、大谷選手はアラエス選手と談笑。並んでその様子を見守っていたが、ロバーツ監督が退場となっても笑顔で話を続けていた。
「報復死球当てられてムード最悪なのに、本人笑ってるよ」
SNSでは、「大谷さんすげーな、報復死球当てられてムード最悪なのに、本人笑ってるよ」「タティスJr.に対する死球への報復で大谷翔平に死球。これにはロバーツ監督ブチギレ抗議。一方当てられた当の本人は...クソ笑顔な件笑」など、大谷選手の余裕ぶりに驚く声が相次いだ。
「こんな時でも大谷さん笑って場を和ませようとするの素晴らしい」など、大谷選手なりの気遣いではないかとの声もある。
なお、試合は8-6でドジャースが勝利した。
大谷選手は試合後、自身のインスタグラムのストーリーズを更新し、右太ももにボールが当たった瞬間の写真を公開している。写真では、右足にボールが直撃する瞬間、苦痛に顔を歪める大谷選手の姿が写っている。