備蓄米が本当に必要になったとき大丈夫なのだろうか――お笑いタレントの山里亮太さんはMCを担当する情報番組「DayDay.」(日本テレビ系)で心配した。「心配だなって思ってしまいます」2025年6月19日の放送で、小泉進次郎農水相が政府備蓄米を給食業者や外食業者にも販売を拡大すると発表したことを伝えると、山里さんはこう話し始めた。「備蓄米を放出することが、何でもかんでも解決させるみたいな感じになっていて、いや、そうじゃないんじゃないかなって、少しハテナとしてあって......」と、備蓄米放出をもっと冷静に見るべきだという。「放出し続けて、いざ本当に、本来の備蓄米の使い方するときに、備蓄米がなかったらどうするんだろう。そこら辺の話が全然出ずに、このタイミングでここに放出しますって言って、価格安定しますって言って、この話ばかりだと心配だなって思ってしまいます」と懸念している。備蓄米はこれまでに、2011年の東日本大震災と2016年の熊本地震の時に、流通業者や熊本県に販売された。農水省は備蓄米が底をついたら、「ミニマムアクセス米」(無関税輸入米)の活用を検討していたが、小泉農水相はその輸入米も放出するという。さらに、今年の新米もまだコメ不足は続きそうだというから、補充も難しい。山里さんが言う通り、いざという時に食べるコメがなくなってしまう心配は強い。農機具リースの件にも疑問を呈す「DayDay.」には前日の18日、小泉農水相が生出演して、「稲刈りとかにはコンバインが必要ですが、コンバインは2000万円する。2000万円のコンバインを1年間でどれくらい使うんですか。1か月なんですよ」と指摘し、建設機械のように、農機具もリースやレンタルにしたらどうかと持論を展開した。これについても、山里さんは「コンバインとか、使う時期が全農家さん、同時くらいだから、いっぺんに必要になってくると、そのへんリースできるんですか」と首をひねった。小泉大臣は「全国で見ると、田植えの時期も収穫の時期も違う。超早場米、早場米、こういった形もありますから」と説明したが、沖縄や九州で使い終わった農機具を、新潟や東北に送って使い回しするというのだろうか。あまりに非現実的である。2日続きの山里さんの的を射た小泉コメ劇場批判に、賛同する声が多い。(シニアエディター 関口一喜)
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