働く男女400超の「キャリアの不安」...私のスキルは他社でも通用するか? 求められる人材になるための自己分析、キャリア戦略とは

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キャリア不安を乗り越え、市場価値を高めるために

   市場価値や専門性という言葉は、どこか抽象的に聞こえるかもしれません。

   簡単に言えば、「他の会社からも求められる人材かどうか」を示す指標ととらえることができます。ある営業職の人が今の会社で高い成果を上げていたとしても、その成果が会社独自の仕組みや商品の力に支えられていた場合、他社でも同じように活躍できるとは限りません。

   一方で、「どんな商材でも売れる営業力」や「データ分析をもとに戦略を立てられる力」があれば、業界を問わず求められる人材としての価値は高まります。

   実際、私が採用支援を行うIT企業の担当者はこう語っていました。

「どんな環境で、どのように考えて仕事をしてきたのか。そうしたプロセスを明確に言語化できない求職者は、面接で評価されにくく、結果として選考が進まないことが多い」

   このことからも、単に経験やスキルがあるだけでなく、それをどのように培ってきたのか、自分の言葉で説明できる力が重要だと分かります。過去の業務経験をどう捉え、どう活かしてきたのかを明確に伝えられる人は、それだけで他の候補者と差をつけることができるのです。

   また、「今できること」に目を向けることで、採用市場で評価されるチャンスは確実に広がります。広げるためには、自身のスキルや経験を棚卸しし、どの専門領域で強みを発揮できるかを明確にしましょう。そのうえで、スキルアップや実績づくりに取り組み、市場のニーズを意識した行動を重ねることが重要です。

   自分の市場価値を理解し、専門性を磨いている人は、面接でも自信を持って話すことができ、選考を優位に進めています。キャリアに不安を感じたときこそ、焦らず冷静に行動し、自分の市場価値と向き合うことが、将来の選択肢を広げる第一歩となるでしょう。



【プロフィール】
和田大生(わだ・ひろお) オープンワーク株式会社 マッチング事業部 ダイレクトセールスユニット/大学卒業後、2021年にオープンワーク入社。リクルーティングコンサルタントとして、一貫して大手総合コンサルファームや日系大手メーカー、テック系ベンチャー企業などの中途採用を支援する。現在はメンバーマネジメントや自社採用などにも奮闘中。

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