韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)が2025年6月23日、大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツに所属する韓国出身のイ・ジョンフ外野手(26)の特集記事を公開し、イの打撃不振に危機感を募らせた。
14打数無安打で打率.252にダウン
イは23日にオラクル・パークで行われたレッドソックス戦に「5番・センター」でスタメン出場し、4打数無安打に終わった。
2回の第1打席サードのファウルフライに倒れ、4回の第2打席は、無死1塁のチャンスでレフトフライに打ち取られた。
1点ビハインドの6回は、2死走者なしの場面でショートゴロ。8回の第4打席は、センターフライに倒れた。
これで19日のクリーブランド・ガーディアンズ戦以降、4試合連続でヒットなし。14打数無安打で、打率を.252まで下げた。
「スポーツ朝鮮」は、「今までこんなスランプはなかった、休養&打順調整も無駄だった イ・ジョンフ今日も無安打、2割5分維持も危うくなった」とのタイトルで記事を公開した。
イは開幕当初は打率3割台を維持し、打撃が好調だった。ところが、5月に入ってから打率が下がり始め、6月に入っても打撃が低迷し、長期のスランプに陥っている。
父は中日でプレーしたイ・ジョンボム氏
打撃不振が続く中、これまで主に1番だった打順が下位となり、20日は「7番・センター」で先発。22日は休養日に当てられたが、23日は4打数無安打で、休養の効果はみられなかった。
記事では、「極度の打撃スランプから抜け出す方法が見えない」とし、「結局、この日は4打数無安打にとどまり、出塁できなかった。最近4試合連続無安打。スランプの底がどこなのか分からないというのが、さらに恐ろしい」と危機感を募らせた。
イは、中日ドラゴンズでプレーしたイ・ジョンボム氏(54)を父に持ち、韓国プロ野球(KBO)時代に2度の首位打者に輝いた地元期待の星だ。21年には打率.360を記録し、「韓国のイチロー」の異名をとった。
23年オフにKBOキウム・ヒーローズからポスティングシステムを利用してジャイアンツに移籍。米メディアによると、6年1億1300万ドル(約164億円)の大型契約を結んだという。
大リーグ1年目の24年シーズンは、5月12日の試合中に左肩を痛め戦線離脱。その後、戦線に戻ることなく、37試合の出場にとどまった。今シーズンが実質大リーグ1年目のシーズンとなる。