フジテレビ親会社、株主総会で「完勝」 大株主ダルトン提案否決で古舘伊知郎「清水さん、根回し相当うまい」

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   フジテレビの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」は2025年6月25日、東京・有明アリーナで株主総会を開き、清水賢治専務(次期社長)ら会社側と大株主の投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」の間で争点になっていた取締役選任は、会社側候補の11人全員が選任され、ダルトン側の12人は否決された。

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  • 清水賢治次期社長
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テレビ全体が大きく変わるかもしれないと指摘

   事前投票で選任する取締役は決まっていたため、会場で投票は行われなかった。会社側の完勝ということである。

   25日放送の情報番組「ゴゴスマ」(CBC・TBS系)は、株主総会の様子を会場前から生中継で伝え、コメンテーターの古舘伊知郎さん(フリーアナウンサー)は、選任結果の発表前からこう解説していた。

「清水さんっていうのはすごいよね。旧経営陣とまったく違う色合いで......。水面下の根回しとか、相当うまいみたいね。(事前投票で決まったということは)株主の中でも、どっちにも偏っていない"浮動票"は、清水さんの体制を、これが一つの、(フジテレビが)新しく変わる体制じゃないかと見ている人がいるっていうことですよね」

   さらに、これをきっかけに、テレビ全体が大きく変わるかもしれないと指摘した。「許認可事業、総務省のライセンス事業でやっているテレビの今の形態が変わって、サブスク的な、もっと自由度を持ったやり方で進んでいく、放送の概念も変わってきますからね。そういう将来的な動きを占う株主総会だというとらえ方も必要かなと思います」と話した。

   フジ・メディア・ホールディングスはCMスポンサー離れなどで、2024年度は201億円の最終赤字となった。株主総会を契機にスポンサー企業が戻ってくるかどうか、当面の課題だ。

(シニアエディター 関口一喜)

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