感情をコントロールできていない
しかしこの日は、3連続四球で押し出しの失点を喫するなど、3回で降板。「ロサンゼルス・タイムス」のジャック・ハリス記者は、佐々木の投球を散弾銃に例え、「12ゲージの爆発力を持つ直球だが、散乱する二丁散弾のようにコントロールが不安定」と報じた。
それでもデーブ・ロバーツ監督は「若さゆえの揺れもある」とかばい、起用を続けた。
メジャー2戦目となる3月29日のタイガース戦でも先発した佐々木は、この日も制球に苦しみ、2回途中2失点で降板。
交代時には、ボールをボールボーイに投げてベンチ裏に引き上げ、戻ってきたときには涙を流したかのような目をしていた。この様子が中継に映し出された。
すると、ミルウォーキー・ブルワーズのレジェンドOBジョナサン・ルクロイは、「メジャーリーガーとして、フィールド上でネガティブな感情を表に出すことは、感情をコントロールできていないことの証」「(試合中に)ガキが泣くところを映す時間などない」と批判した。
その後も制球難に苦しみ、思うようなピッチングができない佐々木に対し、MLB.comのベン・バーランダー記者も自身のポッドキャストで「見るのが辛い」「メンタル面で心配だ」と辛辣に語り、「彼は再び自信を取り戻す必要がある」と続けた。
5月3日のアトランタ・ブレーブス戦では5回3失点でメジャー初勝利を挙げ、ようやく復調の兆しが見えたかと思われたが、アクシデントが起こる。