佐々木朗希は未完のプロジェクト
次戦、5月8日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では、4回途中5失点の内容で、試合後に肩の違和感を訴える。インピンジメント症候群と診断され、13日に故障者リスト入りとなった。
インピンジメント症候群とは、肩関節周辺の骨の間に腱板や滑液包が挟まり、痛みや炎症を引き起こす症状。これは、昨年も経験した症状に似ているという。
実際、ドジャース入団前から「昨年も故障を抱えていたことを考えると、多少は心配すべき。これが慢性的なものなのかも含めて」(「The Athletic」ファビアン・アルダヤ記者)と懸念の声も上がっており、それが現実となってしまった形だ。
リハビリに入ったものの、大谷翔平が1年10か月ぶりに投手として復帰した6月16日には、「佐々木朗希のリハビリプログラムが一時停止、今季欠場の可能性」(ロイター)と報じられた。
ドジャースのロバーツ監督は「回復状況には全く影響はない」(MLB.com)として、痛み止めのコルチゾン注射を打っただけだと説明しているが、期待が大きかっただけに、このケガはドジャース・ファンにとっても大きな失望となっている。
ドジャース・ファン向けメディア「True Blue LA」には、「佐々木朗希は未完のプロジェクト」という厳しい言葉が記されている。
ロバーツ監督は「(キャッチボールの)球速も上がってきている」としつつ、ブルペン入りの時期については「まだわからない」と語っている。
復帰までにはしばらく時間がかかりそうな佐々木朗希。ドジャース・ファンの期待に応える日が来るのは、いつになるのだろうか。