パリーグが大混戦になっている。2025年7月1日からのカードで、ソフトバンクが日本ハムに同一カード3連勝を飾ったことで、オリックスが首位に浮上。3球団はいずれも貯金11で、勝率差で2位・ソフトバンク、3位・日本ハムの接戦だ。寺地隆成、西川史礁、田中晴也...若い力が台頭も昨年最下位に低迷した西武もオリックスに4ゲーム差。優勝争いに食い込んでくる可能性がある。その中で最下位に低迷しているのがロッテだ。5月に6勝17敗と大きく負け越したのが響き、交流戦は10勝8敗と持ち直したが、リーグ戦再開後に2勝3敗と波に乗れず借金13にふくらんでいる。気になるのが、次期監督問題だ。吉井理人監督は今季が就任3年目。初年度から2位、3位と2年連続CSに進出して期待値が上がったが、今年は低空飛行に。寺地隆成、西川史礁、田中晴也、中森俊介、木村優人と若い力が台頭しているが、投打がかみ合わない。CS進出争いに絡めないようでは、吉井監督は今季限りで退任の可能性が高いか。次期監督は誰になるだろうか。有力候補とみられるのが、交流戦直前に2軍監督統括兼打撃コーチから配置転換されたサブロー1軍ヘッドコーチだ。「チーム再建に向けて適任の人材でしょう」「23年に2軍監督に就任して選手たちの力量を把握していますし、コミュニケーションを積極的に取るスタンスで信頼が厚い。その以前は楽天のファームディレクター、スカウティングアドバイザーを歴任して選手の発掘、能力を引き出す手腕を磨いてきました。チーム再建に向けて適任の人材でしょう」(スポーツ紙デスク)内部昇格ならサブロー1軍ヘッドコーチと同様に、今年のシーズン途中に配置転換された福浦和也2軍監督の抜擢も考えられる。外部招聘なら元西武監督の辻発彦氏、元オリックス監督の中嶋聡氏、元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏が選択肢になるか。吉井監督が来季続投の可能性はゼロではない。今後の戦いぶりが注目される。(中町顕吾)
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