元ボクシング日本スーパーライト級王者の細川バレンタインさんが2025年7月2日、「警察沙汰になりました」と題した動画を公開し、電車内でのトラブルを明かした。「3つ優先席に座られると人座れないから、1個に座ったら」細川さんは1日の朝、歯科へ向かうため山手線に乗ったところ、優先席を占領して横たわる男性を見つけたという。「自分の持ってるリュックを枕にして、靴抜いで裸足で横になって、裸足のまま(足を)椅子に乗っけて。寝てるやつが(いた)。でね、そいつ寝ながら、チューハイ飲んでんの。ストロング。真っ昼間だよ」次第に車内が混み始めるも、男性は缶チューハイを飲みつつ、iPhoneで音楽を聴き鼻歌を口ずさんでいた。男性が横たわる座席の下には、松葉杖が置いてあった。細川さんは、「誰もみんな声かけないし、トラブルにならないように(男性に)当たらないようにして立ってるような人たちもいるわけだから」と周囲の人々が男性に気を遣っている様子に気づき、男性に「すみません。お兄さーん」と声をかけたとした。「聞こえてんのね。絶対聞こえてんの」とするも、反応はなし。再度声掛けをしたり、肩をつついたりするも無視されたという。細川さんはやむなく男性のイヤホンを取り、「足が痛いのはわかるんだけれども、3つ優先席に座られると人座れないから、1個に座ったらいいじゃない」と注意をした。すると、男性は「バカ野郎が!」「お前がそこに座っとけ!」「黙って座っとけ! バカが!」などと激昂。「俺、性格的に"瞬間湯沸かし器"だから......」とした細川さんは、電車が高田馬場駅に停車したタイミングだったことから、男性の松葉杖を掴み、ホームへ放り捨てたという。「僕には僕なりの正義があって僕はやってる」松葉杖を捨てられた男性は、「あ、お前今やべえことやったぞ」。「俺は足が悪いんだ、お前これもう犯罪だよ」と細川さんを追及。男性は「松葉杖で24万、慰謝料で85万ぐらいかな」などと言いながら警察に電話をかけ始めた。細川さんは巣鴨で降りる予定だったが、通報の様子を見て上野駅まで乗車。男性とともに上野駅で降り、事情を聞かれることとなった。トラブルの顛末を説明した細川さんに、警察官は「お兄さん、松葉杖は放り投げちゃだめだよ」。しかし、細川さんは「分かります。でもね、僕には僕なりの正義があって僕はやってるんで、もしこれで僕がもう刑事事件になったり、犯罪になるんだったら全然いいです」と返答したという。「俺の目的は、あいつ(男性)にね、障害者なのかちょっと足を怪我してるのかはちょっとわかんないけど、だとしても悪いけどそんな傲慢にこの世の中は渡れんぞ、というのを示すのが僕の意思なので」「あの時の方、もし反論あれば連絡ください」警察とのやり取りの最中、男性は自身の母親に電話。細川さんも電話を代わり、会話をしたという。母親に「申し訳ありません、と。今ご子息とこういうトラブルになってて」と説明し、「松葉杖を高田馬場駅で僕も外に投げちゃったんで、それは僕が悪いです」と謝罪。その上で、「ただ、マナー違反というにはあまりにもちょっと傲慢ですよ」と苦言を呈したという。細川さんは母親の様子を「あの声はね、知ってた。自分の息子がやっぱりそういう風な感じのわがままで、そういうような感じ(トラブル)になってるっていうのは」と複雑な表情も見せた。細川さんは松葉杖を放り捨てたものの、刑事事件などの犯罪の要件を満たしていないことがわかったため、警察からは民事での解決を勧められた。しかし、男性は細川さんとの連絡先の交換を拒否したため、そこでトラブルは収束した。細川さんは今回男性に注意をした理由について、「このまま見過ごして、なんのトラブルもなくいた方がいいのかなとも思った」。しかし、YouTube動画などで自分なりの正義を発信していることから、「そんな俺がね、それを現場で目の前で見た時に、何もしないって。なんか俺、そんな人間になるのが嫌だったんよ」と語った。男性に対し、テロップで「あの時の方、もし反論あれば連絡ください」ともしている。
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