市長辞任で浮上する争点...メガソーラー、図書館の問題どうなる? 田久保真紀氏は計画に反対、対立候補の見通しは

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メガソーラーは、対立候補の政策次第か

   図書館を担当する伊東市教委の生涯学習課は7月8日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように現状を説明した。

「市長は、老朽化した現在の市立図書館を改修する案と廃校した小学校の校舎を活用する案の2つを示しています。現在は、検討材料を集めており、今年度中に方向性を出したいと考えています」

   新図書館の建設計画があった土地は、市が2億円強で取得したが、計画が中止された現在は、公民館の臨時駐車場として利用されているという。今後については、「何にするかは、決まっていません」と答えた。

   市議会では、図書館建設の工事費などを減額する補正予算案が賛成少数で否決されているが、それは建設に備えてではないという。国から補助金を受けることになっており、図書館改修などに使えるようにとの配慮からだとしている。現状では、市長の計画中止に反対する動きまでにはなっていないようだ。

   メガソーラーについては、市の都市計画課は8日、取材に対し、法的な基準に合っていたため土地の造成について許可を与えたが、着工翌年の19年から工事が止まっていると説明した。施設は何も建設されておらず、山を削って整地している途中の状態だという。今後については、「特に聞いていません」と答えた。

   韓国系企業も出資した「伊豆高原メガソーラーパーク合同会社」が計画を進めているが、この企業はその後に撤退し、現在は北九州市内の企業が加わっている。計画については、小野氏も田久保氏も、白紙撤回を求めて反対してきており、次の市長が2人以外でない限り、市の立場は変わらないようだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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