プロ野球巨人の元ヘッドコーチで野球解説者の元木大介氏(53)が2025年7月8日にユーチューブを更新し、巨人・戸郷翔征投手(25)の不振の要因を独自分析した。「バッターの手元で伸びがないし、角度もない」昨シーズン12勝をマークした戸郷は、今シーズン不調にあえいでいる。ここまで11試合に登板し2勝6敗、防御率5.24で、クオリティスタート(QS=6回以上を投げて自責点3以内)達成率は、27.3%となっている。直近では、6月22日に行われたセ・パ交流戦の西武戦で先発し、5回6安打3失点(自責3)で負け投手になった。翌日の23日に出場選手登録を抹消され、今シーズン2度目の2軍降格となった。22年からチームのエースとして、3年連続で12勝をマーク。ところが今シーズンは開幕から不振が続いている。25歳の右腕に何が起こったのか。巨人のコーチ時代、ともにペナントレースを戦った元木氏は、戸郷の不振の要因について、次のように分析した。「スピードが出てこない。ボールのキレがちょっとね。スピードガンで(スピードが)出ていても、バッターの手元で伸びがないし、角度もない。ちょっと(投球に)悩んでいる部分があるなと。悩んでいる部分があるから(悩みが)ボールに伝わると思う」そして、スタッフから「本人は不振の原因を分かっているのか?」と質問されると、こう答えた。「戸郷はかなりストレスがたまっていると思う」「かなりストレスがたまっていると思う。原因が分かっていて、それを取り組んでやっても、やっても結果が出ない。必ず週に1回は(登板が)回ってくる。先発ピッチャーが3試合連続で勝ち星がないと、ほぼ1か月くらい勝ち星がない。その間、ずっと練習が続く。すごくストレスを感じる」現役時代、巨人で15年間プレーし、引退後は巨人の1軍内野守備兼打撃コーチ、ヘッドコーチなどを歴任した。このような経験を踏まえ、苦しむ戸郷にエールを送った。「こういうシーズンもある。今の調子を自分で感じ取って、こういうピッチングをしないとダメだなという、何か違う戸郷が出てきて、それがうまくいくと、来年再来年長くやっていくうちに引き出しができる。全部がうまくいっている選手はいない。今、苦しんでいると思うが、これを自分の引き出しにしてほしい」スポーツ紙の報道によると、2軍で調整中の戸郷は、6日にブルペン投球を行った。出場選手登録抹消後、初めてのブルペン投球で、捕手を座らせて42球を投じたという。
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