国民民主党の玉木雄一郎代表は2025年7月11日、東京・新宿駅前で街頭演説後に報道陣の取材に応じた。石破茂首相が米国との関税交渉に関し「これは国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか」などと街頭演説で述べたことについて、「交渉を難しくしたり、国益を害する可能性がある」などと批判した。さらに「もし、厳しいことを言うのであれば」と前置きした上で、「中国に対して言うべきではないか」とも話した。「国内向けの強い発言」で、「国益を害する可能性」石破氏の発言は、7月9日に千葉県船橋市内で行った街頭演説で出た。トランプ大統領が対日関税25%の方針を打ち出したことを受けて。「これは国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか」「たとえ同盟国でも、正々堂々言わなければならない」などと述べた。発言への所感を問われた玉木氏は、「交渉は厳しくやるけれども、交渉の外では、相手に対する敬意や尊敬の念を持って発信することが重要だと思う」と指摘。石破氏の発言は「国内向けの強い発言」で、「国益を害する可能性」があるとした。「こういった選挙向けの、国内向けの強い発言というのは、交渉を難しくしたり、国益を害する可能性があるので、慎重に発言すべきではないかなと......」「もし、厳しいことを言うのであればね...」玉木氏は「まだ交渉中ですからね」とも話し、「強い発言」をするのであれば、中国も対象にすべきだとした。「もし、厳しいことを言うのであればね、3か月連続、軍用機が緊急接近した中国に対して言うべきではないか」防衛省は6月7日、8日に太平洋上の公海上空で、7月9日、10日に東シナ海上の公海上空で、「中国軍機による自衛隊機への特異な接近」があったと発表している。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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