斎藤元彦知事の肝いり「ひょうご楽市楽座」集客は想定の半分 万博パーク&ライド利用者少なく当て外れた

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花火大会効果でも来場者数は約2700人

   6月28日、大阪・関西万博では日本三大花火大会の一つ、大曲の花火が打ち上げられた。対岸の楽市楽座の会場は、花火をばっちり見ることができる穴場的スポットだ。この日は楽市楽座の会場も多くの来場者でにぎわった。

   斎藤知事も定例記者会見で「会場からは万博の花火も鑑賞できる。万博会場に行かれる方も会場に行かれない方も週末の土曜日、日曜日にやっていますので、ぜひお越しいただきたい」と呼び掛けていた。

   万博会場では、1日当たりの来場者数で最も多い日となり、一般来場者数が約18万5000人と大盛況だった。県の担当者によると、楽市楽座でも過去最多となる約2700人が来場したが、花火大会というキラーコンテンツでも当初の目標とする来場者数には届かなかった。

   斎藤知事は、これまで頻繁に万博会場を訪れるなどして、万博を通じた兵庫県のPRに力を入れてきた。今年度の県予算では、万博関連は約17億円、その中で「ひょうご楽市楽座」には約2.7億円を投じた。過去3年間で延べ約45億円の予算を使っている。

   万博協会は入場時の優先レーンや料金の割引などP&Rの利用促進策を発表。ただ、P&R の利用者が万博で遊び疲れて、そのまま楽市楽座を訪れてくれるかは、これまた難しい相談なのかもしれない。税金を投じて、地域の事業者が魅力を発信しているイベントが十分に盛り上がらないままに終わるのはあまりにも寂しいだろう。

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