6人組の2.5次元アイドルグループ「すとぷり(すとろべりーぷりんす)」のメンバー・さとみさんが2025年7月13日、グループとしての活動を休止すると発表した。
「『すとぷり』としてのグループ活動を休止させていただくことに」
さとみさんは同グループの最年長メンバーで、グループ活動のほか「歌ってみた動画」やオリジナル曲の投稿、ゲーム実況なども行っている。
13日公開の動画では3件の「重大なお知らせ」を告知。「セカンドフルアルバムリリース」と、地元・神奈川県の横浜アリーナでのワンマンライブに続いて明かされた3つ目のお知らせが「グループ活動休止」だった。
「僕、さとみは明日から『すとぷり』としてのグループ活動を休止させていただくことになりました。急な発表になってしまい本当に申し訳ございません」
休止期間は、発表の翌日となる7月14日からワンマンライブを開催する9月後半頃までを予定しているという。
グループ公式の生放送や発表後に制作される動画や音楽活動など、グループとしてのほとんどの活動が対象になる一方で、「すでに準備が進行している企画は、動画やお仕事含め参加させていただきます」という。
個人での活動はこれまでと変わらず継続していくとした。
「本当に恵まれた環境にいるんだな」
個人・グループとして活動してきた9年間について、さとみさんはこう振り返った。
「これ以上ないってくらい幸せなこともたくさん経験したし、苦しくて思うように足が進まないときもありましたが、いつだって後ろを振り返ればたくさんの愛に背中を押され、横を見れば仲間の手がつながれていて、本当に恵まれた環境にいるんだなと、この決断をした今だからこそ改めて感じています」
来年(2026年)10周年を迎えるにあたっての1年は「これまで以上に何を大切にするのか、どんな未来を描いていくのか、メンバーそれぞれが真剣に向き合っていくべき時間」だとした。
活動休止に至った理由については、「正直にお話しすると、ここしばらくの間、心の中でずっと揺れていた思いがありました」。「時を重ねていろんな経験を積んだりして、少しずつ自分自身の中で、『活動者としてこんな風に進んでいけたら』という思いが芽えてきました」と明かした。
「2つの方向が、稀にズレがあることに自分でも気づくように」
長年の活動を経て、「グループの一員としての自分と個人としての自分、どちらも大切でどちらも嘘をつきたくない。でも、その2つの方向が、稀にズレがあることに自分でも気づくようになってきた」と明かし、苦しい胸中を吐露した。
「だんだんとその違和感を自分の中でごまかせなくなっていって、全員の気持ちが同じ方向に向いていることがすとぷりの力の源だと思えばこそ苦しくなっていきました」
メンバーにこうした思いを打ち明けたところ、「一度立ち止まってみるのもいいかもしれない。休むことで見えることもあるのかもしれない」と背中を押す言葉を受けたという。
さとみさんは、「自分でも一度立ち止まってみるという選択をしてみようと思います」とし、ファンに向けて「自分の心とこれまでの歩みとこれからのことにちゃんと向き合ってみたいんです。どうか少しだけ時間をください」と理解を呼びかけた。
個人での活動やライブの開催については「今自分にできる全てを込めて準備をしています。だからもし少しでも気持ちが動いたなら見に来てもらえたら、心から嬉しいです」とした。
「何を感じ、何を思い、何を大事にするのか。それはこの3か月の間で真剣に考えるので。わからないんですが、どんな答えにたどり着いてもあるのは感謝だけです」
そう素直な気持ちを語っている。