「市長選挙を3回やるつもりですか!」――いつもは穏やかなMCの石井亮次アナが、珍しく大きな声を出している。2025年7月14日放送の「ゴゴスマ」(CBC・TBS系)は、静岡県伊東市の田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑を取り上げ、東洋大学法学部の『卒業証書』なるものを公開すれば、この問題はたちまち解決すると報じた。
「すぐ分かります。見せれば終わり」
疑惑を調査している伊東市議会の百条委員会に出席した秘書広報課長は、「広報いとう」の作成の時に『卒業証書』は見せられたが、コピーすることは拒否されたと証言。
『卒業証書』が偽造である疑いも出て、百条委は7月18日までに提出を求めている。これに対し、田久保市長は『卒業証書』は弁護士に預けてあって、検察に提出して真贋を調べてもらうとしている。
石井アナは「ご本人が卒業証書と言っているものを、検察に出すのか、百条委員会に出すのかということですが......」と言い、「自分で持っていきなさいよ。チラ見せした卒業証書を自分で持っていけば話は早い。いっつも話はそこにたどり着くんです」とうんざりしたように話す。
ニュース解説担当の石塚元章・CBC特別解説委員も、「多くの人がそう思ってますよ。早く見せたらいい。議会にでも、マスコミにでも、『これっ!』って言って。それですぐ分かります。見せれば終わり」とうなずく。
石井アナのイライラはまだおさまらない。「時間をかけてどうするんです。出直し市長選に出る。後からまた有罪になったら、もう1度選挙でしょ。3回選挙やることになる。早くしなさいと!」と熱い。
そして、市長辞任までこじらせない対応もあったはずという。「今まで2回くらいブレーキを踏むタイミングはあったんですよ。最初の、怪文書みたいなものが出回ったときに、調べてみたら除籍でした。スイマセン。これが1回目。チラ見せもしたときに、スイマセン、これウソでした。これが2回目のチャンス。2回のチャンスに何もせず、検察に逃げ込んじゃった」と"残念"がった。
うそをついて逃げ切ろうとしている
さらに、「毎回言いますけど、卒業であれ、除籍であれ、○○大学であれ、どこでもいいんです。そんなことより、うそをついてごまかそうとして、チラ見せで逃げ切ろうとしていることにわれわれは怒ってるんです!」といよいよヒートアップして、手に持ったバインダーをバンッと叩いたりする。こんなに怒る石井アナはちょっとない。
検察が『卒業証書』の真贋調べを受け付ける可能性は薄いとみられ、石井アナは「18日金曜日が(百条委への提出の)締め切りですから、待ちましょう、ということですかねえ」とようやく落ち着いて、次の話題に移った。
(シニアエディター 関口一喜)