プロ野球巨人、DeNAで投手としてプレーした元大リーガーの高橋尚成氏(50)が、2025年7月16日にユーチューブを更新し、DeNAに入団した藤浪晋太郎投手(31)の制球難克服について、自身の見解を示した。「本来普通に投げていればストライクの入るピッチャー」動画は「藤浪DeNA電撃入団!制球力克服法は〇〇一択⁉︎」などのタイトルで公開され、高橋氏は復活のカギとして「メンタルの充実」を挙げた。藤浪は、25年1月にマリナーズとマイナー契約を結び、3Aタコマでプレー。今シーズンは21試合に登板し、2勝1敗4ホールド、防御率5.79を記録した。直近8試合は連続無失点と調子が上向いていたが、6月17日に自由契約となった。DeNAは7月16日に藤浪獲得を発表した。スポーツ紙の報道によると、年俸は推定5000万円で、背番号は「27」。藤浪は、阪神でプレーした22年以来、3シーズンぶりの日本球界復帰となる。大リーグでプレーした経験を持つ高橋氏は、藤浪の投球について、次のように解説した。「(制球難は)メンタル的なものがすごい強いのではないかと思う。ちょっと歯車が狂ったときに、ボール、ボールとなってしまうのは...。本来普通に投げていればストライクの入るピッチャー。いい時の映像をみると、ストライクゾーンに入っている球はほとんど打たれない。ベイスターズは、どういうところで使うのかを模索すると思います」160キロを超える剛速球を誇る藤浪だが、阪神時代の後半から制球難に苦しみ、アメリカに渡ってからも制球は安定しなかった。大リーグでは、四死球を乱発するケースが多く、通算成績は、64試合に登板して7勝8敗、5ホールド、2セーブ、防御率7.18だった。「クローザーとしては、なかなか使いづらい」球団OBでもある高橋氏は、「(チームは藤浪の投球を)必ず分析できると思う」と自信を見せ、復活のカギについて、次のように持論を展開した。「メンタルを充実させることだけじゃないかな。どういう状況でもマウンドに上がって、ストライクを投げられる状況が整えば、活躍する確率は高い。それができなくなったとき。日本のバッターは能力が高い選手が多いので、それができなくなる可能性の方が高いとみている。やってみないと分からないが、アメリカで経験したことがいい方に出れば、とんでもない活躍ができると思う」そして、藤浪の起用法に言及。制球難からクローザーでの起用は厳しいとの見解を示した。「いい時は、クローザーを任せられるような球を投げる。でも、おかしくなったときが怖い。クローザーとして任せていると。その時の調子によって9回行くこともあるかもしれないが、クローザーという形で固定した時に、ダメな時のチームへの影響が大きい。クローザーとしては、なかなか使いづらい」チームは16日時点で、リーグ3位で、首位・阪神を9.5ゲーム差で追いかけている。逆転優勝へ、藤浪はチームの救世主になるのか。今後のプレーに注目が集まる。
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